May 2010
     

  「名前」 NAMAE  
 


 
 

教室ではいつも皆さんのお名前をフルネ-ムでお聞きします。なぜか、ファ-ストネ-ムでその方のお顔を覚え、呼び名も「ゆりこさん」「ともみさん」・・などと、初めて遇った方なのに名前でお呼びします。これは意図的でも何でもなく・・なぜか初めの頃から自然にそうなっていました。

そして時間の許す限り、どういう字で書くのかをお尋ねします。
こんなことを聞いたことがあります。

名前にはその人のこの世での使命が示されている・・と。
名付け親の魂とその人の魂の絆は一番強いそうです。名前を付ける時、宇宙からその人の元に音がやって来る。

私も娘に名前を付ける時、そうでした。「SA・YO・KO」と音が来たのです。それから字を探しました。「沙」「世」「子」。「沙」という字は真砂、水際の砂。浄化の意味。つまり、世の中を浄化するという意味。その頃は名前に使命があるとか何も知らずにただ、音に合わせて字の美しさで付けました。

私は「恵美」です。父は美に恵まれるようにとつけてくれたのかも知れませんが・・今では「美しきことを恵む」ことが私の使命だと思っています。ドラマを書くことも、チベット体操を伝えることも「美しきことを恵む」こと。人の心の美しさ、やさしさ、光を伝えて行きたい。

皆さんもお名前の字の響き、そして意味を静かに感じ取って下さい。

その中にあなたの使命がきっと見えて来るはず・・・。


 
  2010年5月   梶本恵美