July  2010
     

  「言霊」KOTODAMA  
 


 
 
 先月、また仙台に行って参りました。
 仙台から岩手の平泉まで、お寺を巡る旅に出かけました。
 平泉の中尊寺を訪ね、国宝である数々の仏像がガラスケ-スの中に美術品として陳列されていたことは、保存の為に仕方ないことなのでしょうか・・・。ちょっぴり残念。
 ところが、その中尊寺の広い境内の中に、白水神社という素晴らしい神社を発見。(発見しなくてももともと在るのですが)
 お能の舞台もあり、素晴らしい波動の神社でした。
 お寺の中に神社あり・・。
 日本は古来より、「あいまい」さを含有する文化です。
 そのあいまいさが時として指摘される場合がありますが、実はこれはとても日本らしい、大切なものに思います。

  
 
 


 
   
こんな話を聞きました。
 日本人にはもともと、テレパシ-能力があったと。
 他のどの国の人種よりもテレパシック能力があったらしい。
 だから、会話にもその能力は生かされ、「あいまい」な部分は、お互いの気持ちを思いやって音声にしない方がよいと思われる部分であった。
 「あいまい」は大事なんですね。
 そして、「言霊」とは、ひとたび、その「思い」が「音声」になった時に、その波動が相手の心を傷つけるほどの力を持つことや、その発声された「音声」がブ-メランのように最終的には自分に戻って来ること。
 それを知っていた日本人は、言葉に気をつかう人種として発展して来たそうです。

 私たちが日常使う言葉には大変な力があります。
 人を傷つける言葉、自分を傷つける言葉はなるべく使わないようにしたいものです。
 そして、言葉の波動は自分自身の魂にも響く、もちろん肉体にも。
 だから、なるべく「美しい言葉」を使いたい。

 先日、頂いたメ-ルに面白いことが書かれていました。
 自分の口癖に気をつけよう。
 言葉を発する時は、こう思いなさいと。
 居酒屋さんでそれを注文していると思いなさい。
 つまり、「だるい」「むかつく」「疲れた」「最悪」「あり得ない」・・などと言うと、それらがオ-ダ-されたとして自分のところに現象化するということ。
 それは困りますね。
 だから、皆様・・今日からは自分の口癖をチェックして、よい言葉に変えて行きましょう。
 「素晴らしい!」「ありがとう」「素敵!」「幸せ」「ラッキ-」「大丈夫、大丈夫」・・・自分が現実に引き寄せたい波動の言葉を使うようにしましょう。

 そして、口癖だけでなく・・言葉が時として「武器」になり、人を傷つけること・・「あいまい」の大切さを。
 すべてを受け入れ、立ち去るのを拒まないのが日本文化の基本だったということを心において・・。
 言葉の美しさ、「言霊」を大切にしたいですね。


 
 
  2010年7月   梶本恵美