November 2010
     

  「呼吸」IKI  
 
 
 

皆様、こんにちは。
 早、2010年もあと二月をきりました。
 いかがお過ごしでしょうか?

 私は10月末より韓国に行って参りました。
 次に書く映画のシナリオハンティングの旅でした。
 今月のメッセ-ジが遅れてしまいごめんなさい。

 出発直前、ソウルがマイナス二度という情報があり・・
 セ-タ-やダウンの用意をして行ったら・・
 連日、お天気であたたかく、ダウンはもちろん、セ-タ-もいらない。
 さらに、キムチや辛いお料理のおかげで身体の中から熱くなり
 汗をたくさんかきました。


 
      
   
 高速タ-ミナル駅の上にあるマリオットホテルに滞在し、毎朝、6時には起きてホテルのジムにあるスタジオでチベット体操をし、そのあとはプ-ルでひと泳ぎ、ジャグジ-で身体をあたため、シャワ-を浴びてスッキリ。朝食は飲み物だけで活動開始。
 昼、夜、たっぷり美味しいものを頂いて、飲んで・・・
 お腹がはちきれそうな連日連夜だったのに・・何と、行きよりもスリムになっていました。

 チベット体操&スイミング、そして、取材で毎日たくさん歩いたのもよかったのでしょう。カプサイシンで代謝は上がり・・身体が引き締まりました。
 そして、一つ、気づいたこと。
 チベット体操のすぐあとで泳ぐと・・それはそれは気持ちがいい。そしてパワ-が充電されたのが分かります。
 また、チベット体操のおかげで「呼吸」が深くなっているため、水泳がとても楽に出来る。どれだけ深い呼吸が上手になっているか・・も分かりました。

 さて、今月はその「呼吸」についてのお話です。

 教室では「チベット体操においては『呼吸』が何より大切です」とお伝えしています。
 体操を続けているけど、何も変化がおきない。たいして効果がない・・と言う方のチェックをしてみると、まず、体操が速い、呼吸が浅い方がほとんどです。

 チベット体操は深い呼吸で行う。
 呼吸に体操を乗せて行く感じです。

 呼吸は心と身体の架け橋。
 思考の癖を変えて行くのに、ただ精神面だけからアプロ-チしても中々変えることは出来ません。
 チベット体操は思考の癖を変えることが出来る。
 それはなぜかと言うと、チャクラに働くから。
 そして、もう一つは「呼吸」にあります。

 チベット体操の上級者は、呼吸が深くなります。
 深くゆっくりとした呼吸が出来るようになる。
 深い呼吸は心を穏やかにしてくれる。

 日本語では「息」は「生き」に通じています。生命そのものの表現として使われている。「精神」のことをたとえば、英語では「スピリット」、仏語では「エスプリ」、独語では「ガスト」と言います。これらの言葉は「空気」という意味もあります。
 面白いですね。
 「精神」と「呼吸」は密接に関係しているという認識が共通しています。

 私たち人間は生まれてから死ぬまで「呼吸」をしている。
 新生児は一分間におよそ60回、六歳では20回、成人は14回~18回の呼吸をするので、80歳まで生きた場合、最低でも60億回以上の呼吸をするそうです。
 「長息は長生きに通じる」

 深く正しい呼吸は、私たちに長寿をもたらすだけでなく、心の安らぎも与えてくれる。 自律神経のバランスは呼吸によりコントロ-ルすることが出来る。
 自律神経のバランスをコントロ-ル出来れば、心のバランスもコントロ-ル出来、平安な心を維持出来る。
 呼吸は本当に大切ですね。

 チベット体操をする時、呼吸に意識をおいて下さい。
 熟練者は自然に呼吸が深くなっています。

 そして、さらに・・
 毎日の生活の中で、時々、呼吸に意識をおいてみて下さい。
 日常の中でも深い呼吸を心がける。
 イライラしてしまった時、ハラハラ、ドキドキしてしまった時。
 深い呼吸をしてみて下さい。

 チベット体操を続けていると、そもそもそのイライラやハラハラ、ドキドキはほとんどなくなります。それでも、たまに、何かが起きて、そうなる時がある。
 そんな時、必ず、深い呼吸をしてみて下さい。
 呼吸とともに心が静まって来ます。

 「息」を大切にしましょう。
 これから、2010年のしめくくりですね。
 毎日、長息で・・「心を静かに」今をじっくりと生きましょう。
 焦らない。
 あわてない。
 大丈夫。
 すべて起きて来ることは必然です。
 静かな息とともに・・静かに見つめて見て下さい。
 「問題」は「問題だと思う自分の心」にあることが分かります。

 一息、一息を大切に・・・。



 
  2010年11月   梶本恵美