June, 2011
     

  「空」KUU  
 
 
 

 名古屋で執筆中、一日お休みをとって恵那に行って来ました。
 片桐留美さんのお店、「PAPA@KITCHEN」で美味しいランチを頂いて癒され、そのあと、車で40分くらいの付知峡へ。
 雄大な山々、そこを流れる豊かな付知川・・景色とともに心が解放されて行きます。
 どんどん山に入って行くと「本谷橋」という吊り橋がある。
 吊り橋を渡ると、そこにキラキラと水しぶきを上げる小さな滝があります。あまり人に知られてない・・。透明の水辺はまさしく秘境。
 氷水のように冷たいので、たいていの人は足首くらいまで浸かってみるのが精一杯。
 でも、私はそこに行くと、どうしても入水したくなるのです。
 今回も夏には少し早いけれど、着替えを持って行き、入水しました。
 しびれるほど冷たいけれど、身体、エネルギ-が清められて行きます。
 そして・・「空」になる。
 そのあとは、岩に腰掛けて静かに呼吸法をしながらただ「在る」。
 すると・・「空」になる。


 
     
   
日常は都会で様々な負のエネルギ-を浴びて暮らしている。
 仕事中も、パソコンに向かう時間(執筆)が長いので身体は電磁波を受けている。
 そうしたものが、自然の中で溶けて解放されて行きました。
 やはり、自然は素晴らしい。
 「食べ物」から癒す。「目」から癒す。「心」から癒す。「身体」から癒す。
 自分が「しあわせだな」と思うことをする時間は大切ですね。
 人に対して、ゆとりがなくなっているときはそういう時間が十分に取れていないときですね。私も、自分の役割が大きくなったり、重くなったりしているときほど、そういう時間の大切さを感じます。
 自分を癒すじかん。
 自分にやさしくあるじかん。
 そして「空」になるじかん。
 大切ですね。


 今回の東日本大震災において、たくさんの情報が私たちに飛び込んで来ました。
 原子力、放射能については今もまだ問題が山積みであり、渦中です。
 そうした中で、いろんな報道、情報がある。
 私たちが何にアクセスするかは私たち自身の選択によります。
 そして、これから私たちが何を選んで生きるか。
 すべて、自分の人生に起きて来ることは自分の選択の結果。

 子供たちにどういう未来を遺して行くか。
 私たち一人一人に責任がある。
 そして、私たちが日々、何に意識を向け、どう生きるか?
 そこには選択の自由があります。

 さて、選択にはそもそも二つしかない。
 それは「恐れ」か「愛」か。
 そのどちらかです。

 何かに迷ったときは、そのどちらが「愛」なのか、見極めてください。
 恐れから選ぼうとしているものは手放してください。

 さらに、私たちがこうした情報の洪水(制御された情報、過剰にネガティブな情報)をどう受け止めて行くか・・何を受け入れて行くか。
 そのためには「空」になることが大切です。
 自分の中が情報過多では選べません。
 「空」になっていれば、必要なものが分かります。必要なものを引き寄せます。

 チベット体操で「空」になる。
 それ以外にも「空」になる方法は色々あります。

 朝、体操をして「空」になる。

 夜もまた「空」になって眠りにつくこと。
 夜、寝る前、せめて三十分は心穏やかに、静かに過ごしましょう。
 私は夜、半身浴か、時間がないときはただお湯に浸かる。
 ふくらはぎ、脚のマッサ-ジをする。余裕のあるときはオイルマッサ-ジ。
 そして、プチ・(全身)体操を2分くらい行う。                  お香を炊いて、ヒ-リングミュ-ジックをかけて、「無」になって就寝。
 静かに・・何も考えず・・眠りにつく。
 考えが浮かんで来てもチベット体操のときのように手放し行く。
 マントラや感謝の言葉を唱えてもいい。                      考えはすべて手放して行く。
 気持ちよく眠れます。そうすると、その「空」の状態が翌日に生かされる。

 皆様もお試しください。
 夜の過ごし方が翌日の流れを変えます。
 頭がスッキリしていること、心が穏やかであること。
 そうすれば、どんなときでも「愛」の選択をして行ける。
 情報に踊らされない。穏やかで自然な生き方が出来る。

 「空」になる時間を作りましょう。
 チベット体操で。
 そして、眠りにつく前にも。

 梅雨の季節を、心爽やかに過ごして行けますように。
 梶本恵美
  2011年6月    梶本恵美