August, 2011
     

  「明」MEI  
 
 
 

 八月になりました。
 今年の夏は六月からいきなり30度を越える猛暑到来、梅雨は早々に空け、早くも大型台風が来たり、集中豪雨に見舞われたりと予測のつかない季節となっています。

 私たちの暮らす日本は本当は温帯であり、四季がありました。
 暑さも寒さもあったけれど、その移り変わりに慣らす「時」が与えられていました。
 ですが、最近は本当に寒暖の差が激しいですね。
 地球レベルで私たちを取り巻く環境はどんどん変わって来ています。

 20年前、アメリカ、シカゴに暮らした頃、雨が降っても傘はさしませんでした。
 傘ですむ程度の雨なら、ささないでいるし(少しくらい濡れても皆、平気)、傘で対応できないような滝のような雨には驚きましたが、そんな時は誰も傘をささない。
 カンボジアに行った時はスコ-ルを体験しましたが、あの時もまた傘では間に合わないどしゃ降りの雨。人々は雨が行き過ぎるまで雨宿りをしているか、あるいは雨をシャワ-代わりにシャンプ-したり、身体を洗ったりしていた。これは水道の設備が日本のように整ってないためでもありますが・・人々はそれはそれで楽しそうに雨の中にいました。
(今、雨が降っても傘をささないでいよう・・と提案しているわけではありません)

 固定観念を持つ・・・。これはこうある、いや、こうあるはず・・と決めていると予測のつかないことが起きた時に柔軟に対応できないですね。

 私たちが生きて行く上で大切なのは、いつも「今この時」。
 「悔やむ」という心は過去にアクセスしている時。
 「不安になる」「心配する」「恐れる」という心は未来にアクセスしている時。

 そうしたネガティブな心はネガティブな現実を引き寄せます。
 明るい心は明るい現実を引き寄せる。

 空海の言葉にこんな言葉があります。

 「心暗きときは即ち遇う所悉く(ことごとく)禍(か)なり。眼(まなこ)明らかなれば即ち途(みち)に触れて皆宝なり」

 あなたの心が暗闇であれば、巡り合うものはすべて禍となる。あなたの心が太陽であれば出会うものはすべて宝となる。

 私たちは毎日暮らしていて、「今、この時」の中に「明るいこと」「美しいこと」「幸せなこと」「感謝すること」を見つけることが出来ます。
 そういうもので心を満たしていると、そのようなものを益々引き寄せて行きます。

 どんなことの中にも「明」を見いだすことは出来ます。
 それは私たちの心の在り方次第なのです。
 そして、起きて来ることは私たちの「心」を映し出す鏡。
 醜いもの、汚いものが見えたなら・・自分の心の中にそのようなものが存在しているということ。

 私たちは自分の内面と向き合い、内側を清く明るく澄ませて行くことが大切。
 在りたいと思う現実は自分の内側にこそ、まず築くこと。
「優しさ」が引き寄せたかったら自分がまず「優しく在る」こと。
「楽しいこと」が引き寄せたかったら今、楽しく在ること。
「愛」を引き寄せたければ、自分自身を愛し、自分を愛で満たすこと。

 さて、あなたはこの夏をどんなうふうに過ごしたいですか?
 暑いなら暑いで何か快適な暮らし方、生き方がある。

 私は今年、ショ-トパンツを新しく二枚、買いました。
 六月のお誕生日に友人たちから白いショ-トパンツを頂いて、履いてみたらとっても、涼しく、すっかり気に入りました。
 よし、この夏を涼しく暮らすために、今年はショ-トパンツを履いちゃおう。
 そうなると暑い日も楽しみにもなります。
  そして・・ショ-トパンツを履くには脚がキレイで在りたい。
 どうしたら美脚になれるか?・・・なんて新しい自分に挑戦しています。
 ショ-トパンツを楽しんで履くことで夏の暑さが嬉しくなる。
 明るい心でいれば、明るいことを引き寄せられる。

 夏はチベット体操をすると汗だくになりますね。
 チベット体操でかく汗は深いところから出て来る汗ですから、いい汗です。
 どんどん汗をかきましょう。

 そして、水分補給とともに、デドックスする。

 暑い夏は暑い夏で楽しもう。

 自分自身の心を「明るさ」で満たす。
 そうすれば、あなたの周りには「明るい」現実が引き寄せられる。

 8月を明るく、爽やかに行きましょう。
 あなたに幸せが訪れますように・・・。


 
     
  2011年8月   梶本恵美