暑中お見舞い申し上げます。 |
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さて、先月、宮崎県の山奥にある椎葉村へ行って参りました。 宮崎空港からJRで日向まで行き、そこからロ-カルバスに乗って上椎葉まで二時間半。途中にトイレ休憩があるほどの長距離バスです。バスは深い山に入って行きます。川沿いの道をどんどん山の奥へ奥へと入って行く。行けども行けども山、また山。ダムのある大きな河川沿いの山道をひたすら行く・・・。ようやく上椎葉に着くと、地元の乗合バス(バン)に乗り換えて、さらに細い山道をクネクネと50分。え?・・此処が終点?・・・山の中の何もないところにポツンと停留所があり、そこで民宿からのお迎えの車を待ちました。停留所から民宿まではまた車で10分。標高1000mのところに民宿「椎葉」がありました。なんと、家を出てから約10時間の道のりでした。 でも、1000mですから、涼しい。寒いくらいです。 ご覧になった方もいらっしゃるかも知れませんが、NHKスペシャルで「クニ子おばあと不思議の森」というドキュメンタリ-番組がありました。日本で唯一残る焼き畑農業をしてらっしゃる椎葉クニ子さんを取材して制作された番組です。民宿「椎葉」はそのクニ子おばあちゃんがいらっしゃるお家です。私はその民宿に二泊お世話になりました。 焼き畑農業の素晴らしさについては、その番組を観て頂くとお分かり頂けるかと思います。(YouTubeで出てます) 30年というサイクルで山を焼いて行く。(同じ場所は30年で一回りして来る) なぜ、30年かというと、木は30年を越えると伐った株から新しい芽(枝)が出ないそうです。30年くらいで伐ってあげると森が若返る、生命力が活性化されるのです。4年の間、そこの畑で次々に作物を作り、また次の場所へ移動して山を焼く。 焼き畑農業は今、また見直され始め、日本の各地から勉強に来られるそうです。 椎葉は冬は寒いけれど、夏はエアコンも扇風機もいらない、水は湧き水がコンコンと湧いている。おばあちゃんはそんな暮らしを自慢しておられました。 民宿で頂いた食事は椎葉でとれたものばかり。豆から作った椎葉の「野菜入り豆腐」、納豆、味噌もとても美味しかった。野菜、山菜、川魚。肉は猪。「塩以外は全て手に入る、全部、作る」とおばあちゃん。野草の天ぷらが美味でした。夜にはおばあちゃんに呼ばれて、(自家製)ヨモギ茶を頂き、クニ子おばあちゃんのお話を伺いました。 翌日はクニ子おばあちゃんが野草採りに連れて下さいました。なんと、500種類くらい知っているそうです。裏山を散策すると、もう食べられるものばかり・・。「虫が食ってる植物は毒がない」ことなど、歩きながら「野草談義」「椎葉の昔話」などを聞かせて頂きました。おんとし88歳の椎葉クニ子さん。脚はもちろんのこと、カマを自在に操る手、お元気で若々しい。記憶力も意識もすごくクリアで素晴らしい。 空気が美味しい、水は湧き水。景色はどこも見渡す限りの山々、緑、そして花たち。 自然を相手に暮らしているクニ子さん。厳しさはもちろんのこと、けれど、自然の恵みを豊かに受けとっている日々の暮らし。厳しさがあり、豊かさがある。人間は鍛えられ、自然に対する敬虔な思い、謙虚さが養われ、感謝とともに心豊かになる暮らし。 その昔、平家の落人がこの椎葉の山奥まで逃げ延びて、この地で根を下ろして静かに暮らした・・と言われています。こんな山奥まで本当に?・・と思いますが、こんな山奥だからこそ、安心だったのと、また、この椎葉の自然の素晴らしさに癒されたのではないかと思われます。上椎葉には厳島神社が祀られてありました。 私は朝起きて、一番に瞑想をしました。デッキに出て、山々の見晴らせる場所で静かに眼を閉じると・・その深くて高いエネルギ-を強く感じました。すごい・・。 此処に暮らしていたら、私はDNAから変化してしまうかも知れない・・・。 少なくとも「意識」は変わるでしょう。 椎葉は素晴らしかった・・。旅の道のりは果てし無かったですが・・もう一度、行ってみたい「土地」です。 焼き畑農業は自然と人間が「調和」した農業だと思います。 クニ子さんを見ていると、日々の生活、働くことの中に自然との「調和」が在る。 自然との調和には「空」が存在している。 「今、ここに在る」ということがいつも実践されている。 自然とともに生きる。自然の恵みを受けながら生きる。 調和して生きることの中には「空」がある。 今も私たちを取り巻く社会、世界、地球的な状況は問題が山積みです。 そこに目を向けると、不安や恐れや・・焦燥、怒りなどネガティブな感情や思考ばかりが生まれて来ます。 取り巻いている「環境」「状況」を知ることはそれはそれで大切なことですが、そこに「取り込まれてしまう」ことはやめた方がいい。 私たち一人一人が自分の「在り方」を見つめ さらに、どう在りたいのか?・・どういう現実を望んでいるのかを知り そのように選択、行動して行くことの大切さ。 しかも、私たちの日々の生活が大切だということ。 世の中に対してどんなに大きなことをしたくても、私たちはまず、自分の在り方を見つめることと、自分自身を癒す、浄化することから始めるのだということ。 あなたが自分を愛し、安らかで穏やかで、愛に満ちていればその波動、エネルギ-が周りに伝わって行く。 私たち一人一人が「本当の自分」として生きる時にこそ、自然とも周りとも「調和」する。 私たちはまず、自分のめんどうをちゃんとみることから始めましょう。 自分の中にまだ癒されてない「子供」がいたら、その「子供」を癒す。 自分にやさしくある。 チベット体操を続けているみなさん。 チベット体操はチャクラを整えて行きます。 自然に感情を解放して行きます。 感情は解放していい。ただし、そのでどころをちゃんと見つめてあげる。 そして、いつもお伝えしていることですが・・ 呼吸は大切です。 ネガティブな感情や思考に捕らわれそうになった時などは特に、深呼吸をしましょう。 深い呼吸をすることで、あなたの軸は整って行きます。 あ、私、怒ってる・・。あ、私、こういうことが悔しいんだ・・。と、客観的に自分を見つめてあげることが出来れば、もう大丈夫。 深い呼吸とともに・・心は落ち着いて来る。 自分と「調和」して来る。 まだまだ暑い夏が続きます。 チベット体操で汗をかいて、心身活性化、エネルギ-を高めましょう。 自然の中にも出かけてくださいね。 そして、自然エネルギ-との調和を楽しんでください。 ありがとうございます。 |
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2012年8月 | 梶本恵美 |