「平和」HEIWA
 


 
 
 先月末から急遽、韓国へ行って来ました。

 今回は完全にプライベ-トの旅。

 今週末に放送されるNHKのラジオドラマを書き上げ、収録の立ち会いもすませ

 ホッとしたところ・・友人たちが韓国へ行くという話。

 前に一緒に行った時に食べた「チムタク」がとても美味しくて忘れられない。

 ああ、私、またチムタクが食べたいな・・・。

 そうポロリと話したら、「行きますか?」と言われて・・

 飛行機からホテルからすべての手配を友人がサササッとして下さり

 私は身一つでその翌々日に空を飛んでいました。


 女三人の旅。

 楽しくて、ありがたくて・・

 こうしたことが出来ることにもまた感謝。


 韓国で上演される日本のお芝居を観劇し

 翌日は韓国人の友人夫婦に郊外へドライブして頂いて

 美味しい美味しい「ヌルンジ タッペッチュク」をいただきました。

   


 

 そして、山の上のお寺「清渓寺」に参拝しました。

 そこで、韓国式のクッチョルのような・・

 地面に伏して拝むというやり方を私も友人も真似をして

 お釈迦様の涅槃像に向かって参拝していると・・涙が溢れて来ました。

 それは、本当にありがたい・・という感謝の思い。

 そして、その前日に観た日韓のお芝居から感じたことから

 「韓国の人々も日本の人々も、みな、平和で穏やかで幸せでありますように」

 そう祈りながら礼拝していると・・涙が止まりませんでした。

   

 

  私たち人間は国が違っても民族が違っても宗教が違っても

 みな、切ればあたたかい赤い血が流れている。

 親子の情、友達のありがたさ、恋人同士の熱い思い、

 愛も哀しみも喜び、怒り、憎しみも・・みな、そうした情動は同じ。

 子供を失って嬉しい母親、父親などどこにもいない。

 目の前で恋人を殺されて平気でいられる人などどこにもいない。

 自分のために命を賭けてくれる人をありがたく思わない人などどこにもいない。

 苦しくて辛くて・・もうどうしようもない時に、見も知らぬ人からの小さな思いやりがあたたかくありがたい・・。


 人の思いは古今東西同じ。

 国や民族や宗教で線引きをしてしまう・・分けてしまうとそこに「違い」を生み出す。

 私たちは平和であるために何をしたらいいのでしょう?


 「戦争反対!」と抗議することではない。

 「目には目を 刃には刃を」とやり返して行くのではない。


 ネガティブな状況にネガティブな反応をしてはいけない。

 ネガティブな情報にアクセスしてそれにネガティブな反応をしてはいけない。

 それはただ、ネガティブな状況にエネルギ-を注ぐことになるから。


 では、私たちはどうすればよいのでしょう?


 外で起きて来ることに振り回されないこと。

 まず、自分の内側をキレイにして行く。穏やかにして行く。

 一人一人の心の内がキレイになり、穏やかになれば、周りにもその波動が伝わって行く。

 私が今、穏やかで満ち足りて平和であれば・・

 世界をより明るくすることが出来る。


 インタ-ネット上でのネガティブな書き込みや反応もやめましょう。

 それは相手を傷つけるだけではなく・・そうした負のエネルギ-が増殖し

 莫大な負のエネルギ-となり、地球を傷つけることになる。


 それより、明るく、あたたかい、キレイなものにアクセスして

 それを広めて行きましょう。


 地球は美しい星です。

 そして、人間も本当はみな、美しい。

 美しいもの、純粋なもの、明るいものにアクセスして行きましょう。

 自分の内にそうした愛と美が調和したもので満たして行きましょう。


 あなたの内から愛と美の調和の光が溢れだしますように。

 そして・・地球を癒し

 人々の内に平和な心を広げて行きますように。


 祈りをこめて・・


 あなたが幸せでありますように。

 あなたの悩み苦しみがなくなりますように。

 あなたの願いが叶えられますように。

 あなたに悟りの光が現れますように。


  いつも愛と感謝をこめて


                                     2013年2月 梶本恵美