「透明」TOUMEI
 
三月になりました。

東日本大震災からもう二年の月日がたとうとしています。


私たち地上に遺された魂に大いなる気づきを与えて下さった

多くの魂にあらためて・・感謝を捧げます。

そして、光の世界で「愛」そのものと成り・・

私たち、地上で生かされ続けているものを見守って下さっていること

そのことにもまた、心より感謝します。

私たち誰もがいつかは肉体の「死」を迎え、先立たれた方々のもとに向かいます。

その日まで、私たちは精一杯生きます。

私たち一人一人が自分の「今」を生きることが、全体の幸福につながるよう

どうぞ、天から見守ってください。

 
 
   

三月一日に春一番が吹きました。

大変な強風でしたね。

でも、風もまた「浄化」です。

自然はこうして、雨、雪、風で私たち人間が生きる地を浄化してくれます。

ありがたいことです。


三寒四温。

一雨ごとにあたたかくなって行く。

たとえ寒くても、日差しの中に「春」を感じます。

木々に「樹精」が感じられます。

春の気配・・。

なんだかワクワクして来ますね。


皆さんは春をどう迎えられているでしょう?

 
 


私は今年は梅見をしてまいりました。

湯島天神、そしてまた別の日に小石川園へ。

どちらも梅見のお客さんでいっぱい。


梅の花はかわいいです。

まだつぼみのものはぷっくり丸く、そこからこんな可憐な花を咲かせる。

本当になんとかわいいのでしょう。


そして・・その花を愛でている人々。

その人々もとても愛らしい。

今までは花だけを見ていたのですが・・今年はその花を見る人々にも「愛」を感じました。

みな、こうして花を愛でている。

自然の「美」に楽しませてもらい、小さな幸せを感じている。


私たちはこうして外に「美」を感じていますが・・実は自分の内にその「美」を持っているからこそ、外に「美」を感じるのだと思います。

いうことは・・梅を愛でいている人々は実はその内に梅のような愛らしさを持っているのです。

私はその人々の内にある「愛らしさ」を感じていたのでしょう。

今まで以上に梅見をして幸せを感じました。

ありがたいな・・と。


先月、ラジオドラマの収録で久しぶりに秋吉久美子さんにお逢いした時に

「梶本さん、透明感があるわね。やっぱり、チベット体操はいいのね」

嬉しい言葉をかけて頂きました。

秋吉さんは何年か前に四谷教室に来て下さっていたのですが、もともとヨガを続けていらした秋吉さんはチベット体操のすばらしさを認めて下さっていました。


透明感。

このことについて思いを巡らせてみました。


チベット体操をしていると、みなさん、この透明感が出で来ます。

入門でいらした方々が、リピ-トの先輩たちを見て「みなさん、透明感がある」とか

「明るい」「肌がきれい」とよくおっしゃいます。

私自身、チベット体操をお伝えして来て、やはり体操をマスタ-して継続して下さっている方々はどんどん透明感が出て来る・・それは実感しています。

だから、久しぶりに逢って体操をちゃんと続けているかいないかはすぐに分かります。

「成長するとき、私たち人間も透明になる」  佐藤初女さんの言葉より


「かいこが蛹(さなぎ)になるときは透明になる。

セミやザリガニも脱皮するとき透明になる。

生き物は、いのちの移しかえのときに透明になるのです。

ある陶芸家の方は、いい状態のお釜のなかでは陶器は透明になっていると言っていました。それは人間にも言えると思うから、透明になれるように生活したいと思いますね。

人間の場合は一度きりでなく、くり返して成長していくんです」


チベット体操を続けているとなぜ透明感が出て来るのか?

答えが見つかりました。


そう。成長して行くときに透明になる。

いのちの移しかえをするときに透明になる。


チベット体操の完成形の「21」という数は「次のステ-ジに上がる」という意味。

「21」は私たちが新しいステ-ジに上がる、成長するとき。

チベット体操でチャクラを活性化し、心身エネルギ-を浄化して行く。

それは私たちの魂が成長して行く助けとなっています。

「ボディ」「マインド」「スピリット」が一つとなり成長して行く。        

体操を続けていると、透明感が出て来る。

私たちは透明になって行く。

光を透して明るく輝いて行く。


三月。

春の光をいっぱいに浴びて

チベット体操を毎日続けて行きましょう。


あなたの心も身体も「透明」になって行きますように。

愛と光がキラキラとあなたの中を流れて行きますように。


三月のあなたの幸せを心よりお祈りします。


読んで下さってありがとうございます。


愛と感謝をこめて

                                    2013年3月  梶本恵美