November, 2013
     

  「華咲く国へ」  
 
 
 

 みなさま、こんにちは。お元気ですか?
 早いですね、今年も残すところ二カ月となりました。

 先月半ばくらいまでまだ暑さが残っていましたね。
 異常気象。台風も吹き荒れ、あちこちにその大きな影響がありました。
 被害にあわれた地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。

 私は台風が吹き荒れる日本を、台風の目を潜りながら移動する日々でした。
 そんな中で先月後半に、中国へ行って参りました。
 上海から車を二時間半あまり走らせたところにある無錫市。
 実はこれが初めての「中国」です。
 公的な旅だったので、観光はほとんど出来ませんでしたが、貴重な初「中国」を体験することが出来ました。

 
 
 
 
本当に「百聞は一見にしかず」ですね。
 中国のことはマスメディアや書籍、そして日本に来ている中国の方々、また海外で出逢う中国人からしか知らなかった。個人的に知り合うことは無かったし、特に、私は「チベット体操」をお伝えしていること、「ダライ・ラマ」を敬愛していることなどから、どちらかと言うとあまりいい印象は持っていなかった。
 そんな中で、今年、映画学校の脚本ゼミにかわいい中国の留学生が一人入って来て、彼女の作品、彼女の人柄と出逢い、かなりのカルチャ-ショックを受けました。若い世代は私の認識している中国人と違っていた。
 彼女はアニメや日本のポップスファンでもあり、とても明るくチャ-ミングで、お洒落な女の子。作品はとても感性豊かで、その才能に目を見張るものがある。他の人の作品についての批評から彼女の精神面や考え方、人柄が窺えます。私は彼女が大好きです。

 突然決まった中国行きだったので、何日かの間に俄か勉強をしました。最近出版された新書や中国の現代史などを読みあさり・・上海の空港に降り立ちました。

 
 
  上海空港のスタ-バックスコ-ヒ-、日本と同じですが・・飲み物が出て来るのが異様に遅い。

 中国の旅について書き始めると長くなってしまうので・・はしょります。
 とにかく、「百聞は一見にしかず」だと改めて認識したこと。
 やはり、「国」を見るのではなく「人」を見る(知る)ことが大切ですね。

 書き切れない体験や気づきがある中、みなさまにお伝えしたいことが一つあります。

 今まで、中国でチベット体操を伝えること、チベットのことに触れるのは御法度だと思い込んでいました。毎年行っていた東アジアドラマ会議の時にも、韓国の方にはチベット体操は伝えても会議全体の中でその話はタブ-だと思っていた。だから、今回も旅行中にチベット体操のことは話さないだろうな・・と。
 ところが・・一日目の夜、食事の時に、何かからチベット体操の効果についての話になってしまって。そこで、シンクロニシティや思考の現象化などがあることを話したところ、ある中国人の男性が「チベットは中国人にとって神秘的なところです。だから、チベットから伝わったその体操にはそういう力があるのかも知れない。信じられます」とおっしゃったのです。
 私には目から鱗でした。


 
     
 
 そして、その翌日、観光に連れて頂いたところが無錫の新名所となりつつある世界一高い(88M)お釈迦様の立像があるパ-ク。そこには巨大な蓮の華のモニュメントがあり、音楽とともにその中からお釈迦様(ベイビ-)誕生のセレモニ-が催されるのです。そして、国際仏教フォ-ラムのための巨大な寺院が建立されていました。その中にはチベットの寺院も作られ、またチベットの仏像なども安置されています。新しいものばかりでなく、実は500年前に建立された古いお寺があり、修行僧の方々もいらっしゃいました。
 これはもう、中国のことを知らなかった私には大変なカルチャ-ショックでした。
 と言うわけで、なんと、中国の無錫でチベットの寺院やチベットの仏像を拝むことが出来たのです。それらはもちろんのことですが、大切にされていました。

 
 
   そんな中で、今回、中国在住の日本女性の裕子さんと、中国女性の金さん、景さんの三人の方々にチベット体操を伝授して参りました。
 景さんは体操を伝える前からチベット体操のことを気に入られ、無錫でのチベット体操教室開催や、他の地方にも広めることなどを構想されて、逢う人ごとに宣伝開始。それはすごいパワ-でした。
 私は、まずは最初にお伝えした三名の方々が体操を続け、完成継続して下さること。そして、その三名の方々に画期的な効果が現れ始めたらそこから広まって行くだろう・・と願っています。私もまた中国に行きたいので、三名の方々の完成へのチェックと、本当にご要望あれば他の方々にも伝授したいと思っています。
 
 
     
   チベット体操をすると心身エネルギ-が活性化し、浄化されます。
 精神面で言えば、穏やかになり、感謝の心が自然とわいて来て「幸福感」に満たされます。これはホルモン分泌や脳内物質であるセロトニンの活性化などにも関係があるのですが、とにかく、皆さん、前向きになり、また穏やかになる。
 私自身、起伏の激しい性格だったのが本当に穏やかになりました。
 体操を続けている方は気づかれているのではないでしょうか?

 チベット体操をすると穏やかになる。ゆとりが生まれる。平和な心になる。
 と言うことは、チベット体操が広まると、その人から周りへ愛が放射され、平和へとつながる。

 日本でチベット体操が広まって行くことも嬉しい。
 今回、ご縁があって中国でお伝えすることが出来たことはとてもありがたい。
 これから、もし、その使命があるなら・・中国にもチベット体操を伝えて行きたい。
 中国の方々も、色々と大変なことを抱えていらっしゃるようです。そんな中で一人一人が軸を持ち、整って行くことが大切だと思われる。

 実は・・私の父方の祖父は今から7、80年前に上海に住んでいました。日本と中国の間で貿易をするかたわら、キリスト教の布教活動をしていたようです。祖父も愛と癒し、平和を伝えようとしていたのでしょう。私はチベット仏教からつながるチベット体操を通して、愛と癒し、平和を伝えて行きたい。
 今回、中国に招いて頂いたのは、何かそうした深いご縁からかも知れません。
 
 
     
  今月のみなさまへのメッセ-ジ。
「百聞は一見にしかず」
「チベット体操は国境、民族を越える平和への道」

 まずは自分から整えて行きましょう。
 深い呼吸を心がけ、ゆったりと体操をするだけでいい。
 ただし、毎日ですよ~。

 自分が○○でありたい。と願う心があるなら
 そのことについて毎日、思いを持って行動する。
 それが願望成就の方法ですね。
 だから、「チベット体操を毎日行う」ことでパワ-が宿るのです。

 あと、もう一つ、最近気づいたこと。
 私たちは思考の現象化をする力(引き寄せの力ですね)を皆、持っています。
 そして、それは毎日、毎時、使っています。
 あなたの現実は、あなたが知らぬ間に考えていること、思っていることが引き寄せられている。人生は常にその連続です。
 チベット体操をすると思考の現象化が速くなる、引き寄せる力が強くなる・・と思っていたのですが、そうではなかった。本当は皆、誰もがいつも引き寄せている。
 ただ、チベット体操をすると、ポジティブシンキングになり、心配したりクヨクヨしなくなる・・自分の本当の思いに素直になったり、明らかになる。それを引き寄せるので、引き寄せの力が強くなったように思うのです。また、チベット体操は瞑想と同じ効果があるので、「空」になりやすく、その分、引き寄せるものもシンプルになって来る。流れがよく、運がいい感じがして来るのです。

 ということで、今月もみなさま、チベット体操を毎日続けましょう。

 
 
     
 

寒くなって来るので、体操の前にちょっとウォ-ミングアップするのもいいと思います。教室ではスワイショウ(手振り運動)をお伝えしています。

 ブログに書きましたが・・ロンドンにも伝わって行きます。
 嬉しいですね。ドンドン広まれ~チベット体操。

 長い文章、読んで下さってありがとうございました。
 みなさまにまたお逢い出来ます時を楽しみにしています。

 愛と感謝をこめて

 
     
  2013年11月   梶本恵美