みなさま、こんにちは。
早、六月となりました。
真夏日かと思う暑い日もあれば
ぐんと涼しい日もある。
バラエティに飛んだ日々ですね。
私は昨日まで三日間、素晴らしい環境で映画の構成合宿をしました。
ある施設をお借りしたのですが、室内も素敵だけど、デッキが気持ちいいなぁ。
そうだ、ここでやっちゃおうか?・・・
ホワイトボ-ドを運び出し、終日そこで打合せをしました。
緑、鳥のさえずり、陽の光、そして心地よい風。
おかげで、どんどんいいアイデアが湧いて来る。
しかも内容は愛に溢れている映画。
なんと幸せな仕事でしょう。感謝!
5月にananのスペシャル本が出ました!
発売から10日で増刷の嬉しい知らせがありました。
最近、また面白いことがありました。
わたしは脚本家が本業で、映画学校で脚本のゼミも担当しています。
知らぬ間に十年を過ぎました。
毎年毎年生徒たちとの楽しく熱い出逢いがあり、また毎年卒業生を見送ります。
卒業してからも付き合いの続く生徒たちもいます。
わたしが親しくなる生徒たちは、情熱系かちょっと人間・学校不信系だったり、かなりの頑張り屋さん、またぶっ飛んでいる子たちが多い。
それは私自身が情熱系であり、ぶっ飛んでいるからでしょうか?
先生嫌いだった生徒にはなぜだか好かれます。
学校嫌いだった生徒にも好かれます。
彼らが初めに授業に出て来た時は、ちょっと斜に構えていて、大人を試すような姿勢だったり、仕方なく単位のために出てる・・みたいな感じだったり・・・。
わたしはどんな生徒に対しても純粋に真摯に向き合う。
言いたいことをはっきり言う。
厳しいことも言う。
いいなと思ったら真っ直ぐに伝える。
あとは、チベット体操教室に来て下さってる方ならご存じだと思いますが、カジモトは関西人ですから、基本、ツッコミ入れるし、冗談満載。真面目だけど面白いはずです。
(自分で褒めてますね)
前置きが長くなりましたが
そんな卒業生の中に「チェシル」という女の子がいました。
彼女は最初の時からとても印象的だった。
何か不思議な魅力をたたえている人でした。
書いてくるものもすごく個性的で、今まで出逢ったことのない感じ。
帰国子女なので英語が混じる脚本を書いて来た。
夏休み、初めて長編を書いて送って来た時、引き込まれ、一気に読んだ。
「チェシル・・・よく今まで生きていてくれた・・・」
そう思い、涙が溢れた。
短編を書き続けている時にまだ辿り着いていなかったところに彼女は行き着いていた。
それは、自分の体験を超えて世の中の人々に少しでも愛と光を届けようとしていること。これは作家として、とても大切だと私は考えています。
わたしは彼女に
「あなたは必ず陽の目を浴びる人。いつか芥川賞をとるかも知れない」と伝えた。
だから、書き続けるように・・自分を信じて。
彼女は書き続けた。
途中、こんな連絡も来た。
「先生、わたし、もう諦めようかと思います」と。
わたしは、短く、こう伝えた。
「あなたは諦められるほど書いたの?」と。
そして、彼女はまた書いた。書き続けた。
また、ある日、こんな連絡が来た。
「先生、わたし、しばらく書くことをやめます。好きな人が出来たから。今自分の日常を思い切り生きます。でも、先生、わたし、必ずまた書きます。そして賞をとって先生に報告をします」と。
それもいい。自分をちゃんと生きてこそ、作家と成れる。
そしてあなたのその報告を信じて待つよ。
20代だった彼女も30歳になった。
そして、この4月に嬉しい知らせ。
「先生、群像新人文学賞受賞しました!」
チェシル、やったね! おめでとう!
先月、ゼミのあと、チェシルを囲んでの小さなお祝いの飲み会を開きました。
同期だった卒業生が数人駆けつけてくれた。
そして、チェシルが素晴らしい賞をとったこと。
何より、その作品が本当に本当にすごい作品であること。
(7月3日に講談社から発売『ジニのパズル』)
わたしは嬉しくて、本当に彼女が作家となったこの世界が素晴らしいと感じ、その夜は喜びに溢れていた。
一緒にその宴を開いてくれた蔵原潔司くんも我がことのようにチェシルを祝った。
また、三年前の卒業生、タイからの留学生のワンル-ンが無事就職してビザが降りたこともみなで祝った。
そんなお祝い、喜びの時間を共有した帰り道。電車の中でメ-ルをチェックしたら・・・三年がかりで関わって来た映画の完成試写会と、12月全国ロ-ドショ-の知らせ。
他にもとってもとっても嬉しいお誘いの知らせなど。
とにかく「喜び」のメ-ルばかりが来ていた。
そして、翌朝。
潔司くんから電話があった。
「先生、ぼく、昨日の夜、メ-ルチェックしたら・・10月に出していた映画が南カリフォルニア映画祭でグランプリとってました」と。
潔司くんも受賞していた。
「潔司くん、チェシルのこと『我がことのように』お祝いしていたからだね」
そうなんです。
こんなことがあったのです。
シンクロとか思考の現象化とか、引き寄せの法則とか・・・。
人のことは自分のこと。
潜在意識にはすべての主語が「わたし」となる。
だから、誰かの悪口言ったり、誹謗中傷したりしたら「自分」のことと受け取る。
「天につばを吐く」と言いますね。
その通り。自分につばが落ちて来るのです。
わたしも潔司くんもその逆で、「喜んだ」「祝った」から
その波動の状態にあり、それを宇宙に送った。
すると、わたしたちにも「お祝い」「喜び」が降って来た。
本当に面白いですね。
みなさんも、どうか、そのことを心においてくださいね。
ところで・・・。
そうしたことが起きやすい人、中々起きない人があります。
チベット体操をずっと何年も続けていても中々自分の望んでいることを引き寄せることが出来ない・・・。
そういう生徒さんたちがいらっしゃいます。
先日、娘のさよこと少しそういうことについて話していて分かったこと。
たとえば、「結婚」について。
「結婚」したいとは思わないで結婚出来ないでいる人。
「結婚」したいと思っているけど結婚出来ない人。
後者の方について。
実は「母親との関係」において、何かしら「傷」を負っていることが多い。
どんな傷を負っているのか?
それは人それぞれです。
本人がまずそのことに気づくこと。
そして次にその「傷」を癒すこと。
この二段階が必要です。
「結婚」だけではありませんね。
みなさん、それぞれいろんな望みやら悩みやらを抱えていらっしゃる。
チベット体操を続けていると、どんどん解放して行くし、整って行くので、本来はどんどん思考の現象化は早くなり、引き寄せる力も強く、いろんな変化を通り抜け、生きることがとても楽になり、楽しくなり、ハッピィになる。
でも、中々、「あること」だけはそうはならない・・という人たち。
まず「気づく」こと。
ではどうやったら気づくことが出来るのか?
ある方法があります。
それは「モ-ニング・ペ-ジ」です。
私自身は十年以上前にそのツ-ルに出逢い、実際に試しました。
詳しく知りたい方は、出典である「ずっとやりかたったことをやりなさい」を読んでください。
簡単にお伝えしますね。
まず、朝起きたら、完全に目を覚ましてしまう前にノ-トに3ペ-ジ、書く。
3ペ-ジ、何を書くの?
なんでも。
3ペ-ジも書くことないよ。
いえ、なんでもいいからとにかく3ペ-ジ書くのです。
そして、必ず、ペ-ジの最後はポジティブな言葉で結ぶこと。
そして、これを8週間は続ける。8週間の間は決して読み返さないこと。
これは本来はア-ティストのためのツ-ルです。創作のパイプをきれいにして行くための方法です。なので、普通の主婦の方でも続けているうちに小説が書けてしまったり、詩が書けたり、脚本が書けたりするそうです。
でも、わたしが実際にやってみて分かったこと。
起きたてがいいのは理由があります。
この完全に目を覚ます、起きて活動する前というのは深い意識のところに入ることが出来るのです。なので、その状態で3ペ-ジ書き始めると自分の深層意識から何かが出て来る。つまり、自分でも「そんなこと思ってたの?」というようなことが出て来るのです。
これが「気づく」ための方法となります。
わたしは10年以上前に初めて書いた時、一日めは娘のこと。そして二日目は母のことが出て来ました。
これは実は書き出してみるだけでも現実が動く時があります。
わたしの場合はそうでした。
何が自分を引き止めているのか?
何が自分の「思い」通りにならない枷になっているのか?
そういうものがどんどん出て来ます。
まず「気づく」ことから始めましょう。
その次に癒す。癒す方法はまた次回にお知らせします。
まずはモ-ニングペ-ジを8週間続けてみてください。
3ペ-ジ書くことが大切です。
これを習慣にして行くと「つながりやすく」なります。
わたしはこの4月からまた始めています。創作のパイプがちょっとつまっている気がしたので、お掃除しようと思って。
なので、どんどんキレイになり、そして、結果的に「思考の現象化」が益々速くなる。引き寄せの力も強くなる。
チベット体操をする時間とモ-ニングペ-ジを書く時間と。
早起きしてくださいね。
わたしは最近、早寝早起きを実践して快調です。
モ-ニングペ-ジ、やってみるととても楽しいですよ。
それでは、みなさま。
6月、チベット体操で心身共に健やかでいらしてくださいませ。
ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。
愛と感謝をこめて
梶本 恵美